出典(クレジット):ミスターパートナー 「新時代のヒットの予感」 2019年11月7日発売

 

中小企業の活路を見出す専門家
広い知見と対話力で最適解追求

 


 

『宮内コンサルタント』の代表宮内博明さんは、探究心の塊のような中小企業診断士だ。55歳で製薬会社を役職定年になったのを機会に、大学院で経営学修士MBAの学位を取得、さらに中小企業診断士の国家試験に挑んだだけではない。一般社団法人日本金融人材育成協会の講義を受け、金融人材・企業経営アドバイザーに認定されたほか、ドローン大学校に入校、ドローンの飛行技術と安全飛行を学んで修了証書を受領、同時に一般社団法人日本UAS産業振興協議会から無人航空機操縦技能証明書と安全運航管理者証明証も受領した。業務である中小企業を対象にしたコンサルティングでは、こうした肩書き、学びの経験に裏付けられた幅広い知見を動員し、経営者のブレイン、右腕となって目指すべき経営の最適解を追求していく。
 宮内さんは、山梨大学工学部発酵生産学科で微生物を学んだ実績から製薬会社に入社。営業職のMR(医薬情報担当者)として病院回りをしたが、社内に国際部が設置されるや仕事をしながら英語を猛勉強、国際部への配属を実現させ、アメリカやドイツでの勤務を経験する。探究心の象徴ともいえるMBA学位の取得は、アメリカで仕事をしていた頃、ベンチャー企業のライセンス担当者の大半が博士(PhD)の肩書きを持ち、営業担当もMBAを取得していることに刺激を受けたのがきっかけだった。
 さらに仕事でお世話になっていた大学院の教授から、中小企業診断士の受験を勧められ、58歳から資格取得のために経済学や経済政策、財務・会計、企業経営理論、生産管理や生産技術、店舗運営、ロジスティックス含む運営管理(オペレーション・マネジメント)、経営法務、経営情報システム、中小企業経営、中小企業政策などの勉強をし、国家資格を取得した。
 こうした専門知識を持つ宮内さんの業務は、マーケティング支援、経営コンサルティング、企業経営アドバイザー、開業医支援が4本柱。その仕事ぶりは多角的で精緻を極める。
 マーケティング支援は、何を作ったらよいか、どこに売ったらよいか迷っている中小企業が対象。商品展開や販売経路、売上・利益推移などの現状の確認に始まり、市場の可能性や顧客の属性確認などの市場の分析、ターゲット市場、顧客の設定、売上、費用、利益の計画作成、販売と販促プランの作成、行動計画の作成及び実行と状況を経営者と確認しながら実施していく。商品開発時には共に市場調査へ行き、販路開拓代行も行う。国内だけでなく、海外への展開も支援する。
 経営コンサルティングは、現在の経営状況に不安がある中小企業が対象。市場分析や財務分析、社員アンケートなどの現状分析による予備診断、競合調査、社員インタビュー、バリューチェーン調査などによる追加診断、自社の強みや弱み、市場の機会、脅威などのSWOT分析と将来の戦略決定、行動計画の作成及び実行までカバーする。
 開業医支援は、現在の経営状況に不安がある開業医が対象。市場分析や財務分析、看護師、技師アンケートなどの現状分析による予備診断、競合調査、従業員インタビュー、バリューチェーン調査などによる追加診断、当該医院の強み、弱み、市場の機会、脅威などのSWOT分析、将来の戦略決定、財務指導及びアドバイスにまで及ぶ。
 そして、金融人材・企業経営アドバイザーの力量を発揮するのが企業経営アドバイザーだ。
「金融機関が金融検査マニュアルに基づいて行う債務者の区分で、業況が良好のうえ財務内容にも特段の問題がないと認められる融資先を指す正常先か、貸出条件や返済履行状況に問題があり、業況が低調ないし不安定で今後の管理に注意を要する要注意先かを判断する方法を学びましたので、クライアント企業の経営者様が抱える悩みや財務諸表から経営者様に最善のアドバイスすることが可能です。また、金融機関がどういう視点で見ているのかといった点をアドバイスすることもできます。さらに、対話力によって、経営者様の悩みの本質を理解し、その会社が特許を持っているなど会社の良い部分を見出すことで、仮に赤字の企業であっても業績改善につなげていくことができることを伝えることもできます。その逆に、このまま無理をしてでも経営を続けていこうとする経営者様に対して、会社をたたむという選択肢を相手に不快に感じさせることなくお話ししてあげることもあります」
 宮内さんがこうした業務で貫いてきたのが経営者の話にじっくり耳を傾ける姿勢だ。
「経営において何に苦労されていて、どこに課題を感じていらっしゃるのかを明らかにしていくというスタイルを重視してきました。基本的に、頭の中で思考したことを言語で表現することによって、課題の解決に結び付けることができると思っています。そして、その後は、各企業様が掲げる経営理念に沿った戦略や、3年後、5年後のビジョンを一緒に定めていきます。あくまでも、経営者様ご本人が思い描く将来の姿を実現するために、逆算して戦略を立てていくというイメージです。経営者様に気付きを与え、それによって今まで抱えていた問題が解決したり、さらに事業を発展させたりするための足掛かりとなれば嬉しいですし、何より経営者様の喜ぶ顔を見られるのがやりがいです」
 生来、興味を持ったことにはとことん打ち込まないと気が済まない性格という宮内さん、東に農業研究会があれば足を運んで農家から話を聞き、西に観光・特産品研究会があれば参加して地域の人たちの様々な挑戦を体感するといった具合だ。
「私自身としては、開業から間もないということもあり、早く一人前になって、クライアント企業様から信頼されるようになりたいと感じています。ゆくゆくは起業を目指している方に向けての経営支援もしたいと思っています」
(ライター/斎藤紘)

宮内コンサルタント
TEL/090-9290-6930 Eメール/ hmiyau@aol.com

 ホームページ https://www.hmiyau.com/

 

 

出典(クレジット):ミスターパートナー 「今の大ヒットはこれだ」 2019年7月号

 

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